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過去の「ほぼ演劇日記」 保管庫(2013年7月〜9月)


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【お知らせ・その1】
フライヤーPICCOLO ART LAB. 3rd作品展
TELEPATH3

日時:2013/8/4(日)〜10(土)10:00〜17:00
(初日は13:00〜、8/5(月)は休館)
会場:県立尼崎青少年創造劇場・ピッコロシアター展示室
members:岸本有代、山田淳二、ふじもとゆみ、はらかな、石川裕子、東野公香、賀勢千尋、北村愛、鶴園布弥子、minnieriちょん、yoko*h、いそべさとし、morrissy、十田裕加

 主にピッコロ演劇学校・舞台技術学校のOBで写真好きな人々が集まってできた"PICCOLO ART LAB."。その3回目の展示会が、今年も8月に開催されます。
 今回はいそべも初参加!"under the same sky"と題して(わかる人にはわかる。来年度以降もこの方針でいけたらいきたいなと)、これまでの旅行写真の中から「交通と人々と空」を題材にした写真を鋭意、選択中。よろしければぜひお立ち寄りください!(基本的には無人状態になってしまいますので、もしお知り合いの方でお越しになられる際は、事前にお声掛け頂ければ幸いです。)



【お知らせ・その2】
フライヤーtheatrical group 2655第二回公演
「その動機、ゼンなり。」

日時:2013/8/20(火)18:30開場 19:00開演
会場:県立尼崎青少年創造劇場・ピッコロシアター中ホール
キャスト:浅野有希枝、大谷三千葉、小川紗貴子、河部文、住田泰子、島愛
スタッフ:作・演出 十田裕加、舞台監督 磯部聡、照明 藤本悠美、音響 石川裕子、制作 加賀美裕子、舞台写真 山田淳二、宣伝美術 吉田弘光
公式ブログ:2655稽古日誌

 こちらはピッコロ演劇学校26期生(私の1期先輩になります)の方々が作られた演劇集団。昨年度から夏のピッコロフェスティバルに参加しています。今回は舞台監督として参加。
 十田作品の持ち味は何と言っても、その圧倒的な空気感。関西弁でやりあっているにも関わらず、そこには一種の静謐ささえ感じられます。そして、作品の底流に流れる日本的なるもの。これを今回はどのように呈示していくのか…。役者も演出も舞台スタッフもみんなで悪戦苦闘しております。ぜひお越しください!


ピッコロシアター中ホール覚え書き(2655編)
 2655公演『その動機、ゼンなり。』、いろんな方のお力を借りながら、なんとか無事終わりました。ただ、今回は反省点がたくさん…。昨晩はもうこのまま忘れてしまおうかと思っていましたが、今後もお世話になる可能性が高い&ピッコロ関係者の方で今後使う方の参考にもなるかなと思い、かなり恥ずかしい点もありますが、いくつか覚え書き的に書いておきます。

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ピッコロシアター中ホール覚え書き(2655編)

・音響ブース裏の倉庫は大ホールに搬入口につながっており、ここの2重扉をきっちりと締めておかないと大ホールの音がそのまま入ってきてしまう。これが今回最大のミス。ちょこちょこと物を取りに出入りすることもある場所なので、最後に舞監がきっちりと確認すること。
・暗幕は最後の部分を折り返して吊らないと、裏の緑が見えてしまう。重ねるだけではだめ。(クリップで留めておくという手が使える場合もあるけど。)また、ちちひもは見えないように内側に垂らすこと。今回はこれができていない場所をバラシの際に発見してしまいました。やはり確認が必要。
・客席を上げる際は、ピッコロにある全平台・箱馬を使うと縦1間・横5間が3段取れる。その際は音響ブースが4尺×3尺になる。地べたまで含めて120ぐらいがマックスか。なお、今回は階段部分の縁に色ビニールテープを貼るのを忘れてしまっております。これもミスですね…。
・(これはピッコロ中ホールに限らずですが)のり打ちの仕込みは舞台さんと照明さんの兼ね合い調整がメインになってしまうのですが、音響さんを忘れないこと。今回、スピーカーの設置がかなり後ろの時間にずれこんでしまい、ご迷惑をおかけしました…。
・前説はやはりちゃんと原稿を起こしておくべきだったかなと。分かっているのと実際にするのは全然違う。分かってはいたつもりなのですが、やはり最後が尻つぼみになってしまいました。
・本番中、舞監はやはり一度は受付側に回るべきだったなと。今回は非常に静かな舞台だったため(&控室ではかなりの回数の着替えが行われていたので)通路の行き来を遠慮してしまったのですが、やはり何が起こっているのかは自分の目で確かめてみないといけないなと。それは痛切に感じました。

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 問題点はいっぱいあったのですが、それでも何とか公演を事故なく終えられたのは、ピッコロOB・OGばかりのキャスト・スタッフであったからこそ。特に、技術学校18期美術コースの戦友であるきいちゃん・トニーには本当にお世話になりました。それぞれにバックグランド豊富なお二人ですが、その同期ならではの安定感・安心感は何物にも代えがたかったです。本科26期(研究科26期・27期)のキャストさんたちの団結力を見るにつけ、技術18期・19期でも、またみんなで何かをやりたいな、そう思いました。
 そして、ピッコロシアターのスタッフの方々、ピッコロ演劇学校・舞台技術学校の先生方、更にはピッコロ劇団の方々にも大変お世話になりました。人やら場所やらに慣れ過ぎの感もどこかにはあって、それを逆に気を付けないととは思っていたのですが、やはり気を付けきれなかった部分があったのかなとも。やはり、そこは反省です。これからも暖かく、厳しく、見守っていただければと心から思っております。

 いずれにせよ、一つの舞台が、けが人などを出すこともなく、閉館時間に間に合わないことなく、何とか終えられたというのは、舞台監督としては少しホッとはしています。来年度以降、2655、そして私がどうなっていくのかはまだよく分かりませんが(新品パンチの寿命まではやるという説もあり)、これからも何らかの形で舞台に携わっていければと思っております。
今回は、ご来場、ご協力、そして暖かい応援、どうもありがとうございました!(2013/8/21)


100周年に向けて好スタート(宝塚歌劇星組「ロミオとジュリエット」感想)
 2か月ほど完全に観劇日誌が止まってしまいました。今から思い出して書いていきますが、いかんせん日々の生活の中でかなり忘れてしまっていますので、自分の記録(&ツイッターでつぶやいた)の範囲となります。ご了承くださいませ。
・6/30観劇。評判が良かった&久しぶりに夢咲ねねちゃんを見たかった、で当日券に。9時過ぎに列に並んだため15時開演、さらに立見席。でも、それはそれで1階席からじっくりと舞台を見ることができて楽しかったり。宝塚ファンの人はみなお行儀が非常に良いので、立ち見でも安心。ちゃんと区画が自然とできており、そこに敷きものを敷いて自分のスペースを確保します。
・作品は言わずと知れた名作ですが、決してべたべたの宝塚テイストではなく、しっかりと人物と背景を描いた印象。そして、素晴らしいのは群舞。ウェストサイドストーリーばりの対立シーンはロック調の音楽もあいまって非常にテンションが上がる。女性だけでやっているということをつい忘れてしまう力強さ。
・1幕終わりの歌のシーンから再現した2幕の幕開け、そしてメインの二人を際立たせるエンディングの処理は、宝塚のお約束(メインの歌とトップ・娘トップを目立たせる)とドラマの都合とを昇華しており見事。「死」役の真風涼帆さん、「愛」役の鶴美舞夕さん、「ロレンス神父」役の英真なおきさん、「乳母」役の美城れんさんなど、しっかりとした演技とダンスをする人々が、しっかりと物語を作り上げていたように感じました。
・夢咲ねねさんはどちらかと言えば勝気で一本気なジュリエット像を見事に表現。あえて流麗なダンスは封印して、16歳ということでかわいらしくちょこちょこ踊っていたのかなとも。そして、最後のショーのショートカットねねちゃんは、正直反則…やはり、かわいい子はどんな髪型にしても…(以下省略)
・星組+小池修一郎は演技重視という点で非常に相性がよく、演劇関係者にもすんなりと入り易く、評価しやすいのかなとも。久しぶりの宝塚でしたが、堪能できました。いよいよ宝塚歌劇100周年に向けて、今後も気合の入った演目が楽しめそう。要注目なのです。
(2013/9/8修正再掲1)

イノセントの罪(突劇金魚「富豪タイフーン」感想)
・7/9観劇。真っ先に思い浮かんだ言葉は「イノセント」。イノセントゆえの静謐さと残酷さ。片桐慎和子さんの演技と衣裳が雰囲気にぴったり。舞台装置も実に象徴的だが、それを支える照明と音響が、サリngROCKワールドを見事に作り上げている。
・「イノセント」とは純粋なとか、無邪気なとか、無実のとかという意味だが、確かにここに出てくる人々(とくに富豪一家の人々)にはある意味、打算も嘘も取り繕いもなく当然罪もなく、純粋かつ無邪気にこの世界を生きている。おそらく、現実世界と交差しなければそれでも生きていけたのだろうけど、いくら閉じこもったお屋敷であっても外の世界から家庭教師やらメイドやらを雇わないといけないように、外の世界と没交渉になることは不可能なわけで、結局、閉じこもるか過度に外に出てしまうかの、奇妙な破たんを迎えざるを得ない。
・「知るべきことを知らないことは罪である」というキリスト教的(カトリック的?)な倫理観もどこかに見え隠れしており、そのような背景のある方なのかなとも。そして、シェルターという題材から、どこか福島第一事故以降の日本の状況(見るべきものを見ないか、あるいは過度に騒ぐか)を象徴しているのかなとも。そんなことを感じました。
(2013/9/8修正再掲2)

一人で作り上げるそれぞれの世界(「INDEPENDENT:13トライアル三次審査」感想)
・8/7観劇。本当に凄い作品ばかりだけど、通過2作品は納得。(ちなみに私が◯をつけたのはこの2つ+1作品)どっちももう一度見てみたい!というか、見に行ってしまうだろうな(*^^*)
・有元はるか氏 「SNSの害について」 テンポよくワクワクと見れたのですが、自分が普段使ってないサービス(例えば私であればLINE)のネタを振られても正直分からないし、笑えない。そのあたりが、見る人に対して優しくない印象。ネタ選びがよければ、調理力はかなり高い印象。
・辻野加奈恵氏「トイレの穴子さん」 舞台に洋式便器が一つというインパクトが強過ぎて他が霞んでしまった印象。一生懸命さがどこか見え隠れしてしまうのも、この台本的には残念。照明のあたり具合と立ち位置はとても綺麗で、シリアス系の一人芝居の方が映える女優さんなのかなという印象も。
・栗原隆幸氏「doppelg?nger design」 自分とは何か、幸せとは何かを、ドッペルゲンガーという現象から描く。役者と作品の相性が見事なのは同一劇団ならでは。そして、途中に入る暗転など、照明とのコラボも見事。◯付けましたが、次に行けなかったのは残念。
・周藤寿英氏「僕の曲がり角」 1位通過作品。正直、演技も役者も設定も動作も衣裳も、いろいろとあざといと思うんですよ。でも、そのあざとさまでがピタッとはまってしまうのは実に快感。多くは語らない(語れない)ので、ぜひ次はセカンドで、その奇跡を体感しましょう!
・米山真理氏「シロとクロ」 2位通過作品。作品、台詞、照明、音楽、役者。それらがあいまって描かれる世界の愛おしさ。正統派の彗星マジックの世界であり、また一つの到達点でもあり。とにかく、またこの世界と出会いに、セカンドに行きたいと思っています。
・白井宏幸氏「その一言が言えなくて」 役者の演技は実に頑張っていたのだが、筋書きや作品の訴えたいものが一貫していない印象。そもそも「脱ぎ」にも必然性がなさ過ぎる。前半のテンポは良かったので、役者に会う台本にするか、台本にあう役者さんを連れてくるか、方法論はいろいろありそう。
(2013/9/8修正再掲3)



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