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秋の山陰 つながりの旅(前半)

2010.10.2(土)〜4(月) 神戸→松江→石見銀山→松江→境港→松江→神戸



 去年、ピッコロ舞台技術学校の同級生の一人が山陰から出てきた女の子でした。
 地元に帰った彼女から、「今度公演をやります。見に来ませんか?」との連絡が。
 これをきっかけに、途中からピッコロの同級生とも合流して、秋の山陰を旅してきました。


・夜行バス→朝の宍道湖畔へ
 夜行バスで松江駅前に着いたのが、午前5時。時間つぶし・路線つぶしも兼ねて、松江湖畔を通って「松江しんじ湖温泉」駅まで徒歩で行きました。ちょうど夜明けの時間。とっても素敵な空間が広がっていました。
神戸・松江間高速バス 青柳楼の大燈籠 松江は橋の街
神戸・松江間の高速バスの愛称は「ポート・レイク号」。そのままやん。乗り過ごすと出雲市まで行ってしまいます。 宍道湖を代表する景色の一つでもある青柳楼の大燈籠。宍道湖を背に撮ったのですが、シルエットもなかなか素敵です。 松江は外堀も内堀もしっかりと残っており、至る所に橋がかかっています。宍道湖大橋から松江大橋・新大橋方面を望む。
宍道湖大橋と合銀本店ビル1 宍道湖大橋と合銀本店ビル2 千鳥南公園
宍道湖大橋を渡り切り、しんじ湖温泉側へ。湖畔まで簡単に出られます。大きなビルは山陰の雄・山陰合同銀行本店。 湖は本当に静かで鏡のようでした。こんな景色を独り占めしていたのはちょっともったいないなと思ってみたり。 宍道湖周辺は遊歩道やランニングコースも整備されており、地元の人が朝の散歩やランニングに訪れていました。
松江しんじ湖温泉駅の足湯 一畑電車で出雲市へ 改札ばさみの跡のある切符
基本的に24時間OKらしいのですが、たまたま掃除の時間にバッティング。ちなみに、1日後に入りました。 時間つぶし・乗りつぶしで一畑電車で出雲市まで。最初から最後まで高校生ばっかりでした。もと京王電鉄の車両。 びっくりしたのは駅の改札で入鋏(改札ばさみ)があったこと。切符にはさみを入れてもらったの、何年ぶりだろう…。

・世界遺産・石見銀山へ
 今回、早めに松江に来た理由の一つが「世界遺産になった石見銀山を見に行きたい」というもの。がっかり世界遺産とも言われますが、さてどうなのか、これは自分の目で確かめなければと思ったのです。本当にがっかりでも、ホームページのネタになりますしね(笑)。ということで、限定ツアーにも事前に申し込んで、準備万端!天気も持ちそうです。
アクアライナー車内 JR大田市駅 大田市駅向かいのバスセンター
出雲市から大田市までは快速アクアライナーで。進行方向右側に座ると、日本海の雄大な景色が楽しめます。 JR大田市駅。土曜日ということもあって石見銀山に行く観光客もちらほら。「銀山」という文字が至る所に書いてあります。 バスは駅の斜め前にあるバスターミナル始発。ここで割引ありのバスカードを買って、始発から座っていくのが裏技?
ツアー開始 どんどん山を登ります いざ大久保間歩へ
今回は、10:30世界遺産センター出発の「大久保間歩一般公開ツアー」に参加。ネットからも申し込み可能です。 途中まではバスで行きますが、基本はほとんど歩き(登山)。ただ、所々で休憩を兼ねたガイドさんの説明があります。 いよいよ石見銀山再大の坑道跡・大久保間歩へ。坑道から吹き出る風が寒い。ヘルメットと長靴、懐中電灯を借りて出発。
大久保間歩内1 大久保間歩内2 大久保間歩内3
観光坑道ではないため、当然内部は真っ暗。このあたりが天井が高く、武士が馬に乗って通った伝説発祥の場所。 解説なしでは単なる石と穴ですが、説明を聞くと鉱脈に沿って掘削していった様子が良く分かります。 銀含有率の非常に高い鉱石が固まってとれた「福石場」の跡。石見銀山の心臓部ともいえるところだそうです。
釜屋間歩周辺1 釜屋間歩周辺2 ツアー終了
今は何もないこのあたりに数万人の人が生活していたとのこと。ガイドさんの話を聞かないと本当に分からない。 石を削って作った階段やテラス、水道の後。戦国時代にここで多くの人が生活していた痕跡がそのまま残っている。 解説を聞くとこの場所の貴重さが良く分かる。ツアーに参加しないとなかなか分からないかも。ありがとうございました。
大森の街並み1 大森の街並み2 石見あすみ館
世界遺産センター内の展示室を見た後、バスで重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に指定されている大森地区へ。 正直決して古い建物ばかりでなく、保存状態もいまいちですが、鉱山町という点では確かに希少価値は高い気がします。 古民家を改造してオール電化した中国電力のPR館。文化財保存の点からも企業PRの点からもとても良い取り組みかと。
五百羅漢1 五百羅漢2 反り橋
街並み地区と銀山地区の境にある五百羅漢。入場券は川向かいの本堂側で購入する必要があります。 五百羅漢自体は撮影禁止。ちなみに、創建は江戸中期で、約250年前。苔むした岩肌に時の流れを感じます。 当時のままの反り橋。さまざまな時代、どんな人がどんな思いで、この橋を渡ったのでしょうか。そんなことも感じつつ。
龍源寺間歩 四ツ留 坑道内部
大森バス停前で電動自転車を借りて、龍源寺間歩まで。約2.3キロあり、それも坂道。歩くと45分程度かかるらしいです。 ここが石見銀山で唯一、一般公開している坑道。環境配慮はわかるものの、もう少しアクセス改善できないものでしょうか…。 公開されているとはいえ、佐渡金山や生野銀山に比べるとずっと当時のままの感じ。鉱夫の人形などもありません。
新坑道 新坑道出口 清水谷精錬所跡1
昔ながらの坑道は半分ぐらいで、途中からは新坑道に抜けます。これも上り坂でお年寄りには結構大変です。 出口周辺にもお土産屋さんは無く、やはり観光っけはゼロ。ある程度はそういう施設があってもいい気もしますが。 龍源寺間歩からの帰りに清水谷精錬所跡へ。明治時代に作られた精錬所の跡。当時の建造物の堅牢さがよく分かります。
清水谷精錬所跡2 電動アシスト付き自転車 特急スーパーまつかぜ
気が付けばつい「あの地平線〜」と口ずさんでいる自分に気づいてしまったり(苦笑)。刷り込みとは恐ろしいものです。 とってもお世話になった電動アシスト自転車。見どころの行き来は大半が坂道であり、必ず電動付きをお薦めします。 帰りは特急スーパーまつかぜで松江へ帰還。特急なのに、なんと2両編成。それでもガラガラだったり…。

・松江水燈路へ
 特急に乗って早く帰ってきた理由の一つが、この時期限定のイベント「松江水燈路」。男一人で行ってもと多少思いつつも、イベント好きの血が騒ぎ、つい行ってしまいました。ところが、ホテルを出るときは全く降っていなかったのに、途中から大雨…。船が付いた先の係員やバス運転手が、駅に戻るシャトルバスの運行状況をよく知らなかったりとかで、多少混乱。まあ、最後は無事、松江駅前に帰還。雨の中一緒にバスを待っていた人々と、奇妙な仲間意識が生まれました(笑)。
堀川遊覧船夜間運航 光船 燈籠
堀川遊覧船の夜間運行。このころはまだぱらぱら降る程度だったのですが…。右岸に行灯が並んでいます。 お城側には森を照らすための「光船」が4艘浮かんでいます。雨さえなければ幻想的な光景なのでしょうが…。 行灯は市民の手づくりらしく、さまざまなモチーフが。「あめつちの歌」を題材にした一連のシリーズも見かけました。

 (2010年10月訪問、10月掲載)


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