いそべさとしのホームページ

CACSIN修行
2011.9.17(Sat)〜19(Mon)

 マイル修行僧。JALやANAのマイレージ上級会員を目指し、特に用事もないのに飛行機に乗り続ける人々。意味なく八丈島だの但馬だの対馬だのに現れ、飛行場でそのままとんぼ返りする人々。旅好き&仕事で飛行機に乗ることがない私にとっては縁遠い世界のように思っていたのです。
 ところが、10月に「なんちゃって世界一周(世界一周航空券を使っての南米行き)」をするに当たり調べたところ、ちょっとだけ頑張ればANAのSFCという上級会員になれることが判明。SFCは一度獲得すれば一生もの。そしてこんな機会はもう人生の中にまずなさそう。この機会を逃すわけにはいかない!ということで、1年も3分の2が過ぎてから、修行を決意しました。
 しかし、体格の良い(苦笑)私にとって、エコノミークラスで何十時間も飛行機に乗り続けるのは、修行と言うよりも苦行。隣の席の方に迷惑をかけるのも必至です。まあ、修行なので一度ぐらいは仕方ないかなと思いつついろいろ調べていたところ、2chにいい情報が。「CA(中国国際航空)のC(ビジネスクラス)のSIN(シンガポール)行きは往復10万円+αで、ANAのプレミアムポイントが1万ポイント以上貯まる」。調べたところ、なんと有給休暇の取得が不要の9月3連休でもこの値段。世界一周の二週間前ではあるものの、決行してしまうことになったのです。(2011年8月掲載開始、2012年1月完結)

順番 日付 便名 出発地
出発時間
到着地
到着時間
所要時間 所要マイル
獲得マイル
PP
機 材
1レグ目 9/17(土) CA162 KIX
9:30
PEK
11:50
3:20 1,092
1,365
1,765
Boeing 737-800
北京での滞在時間:11時間40分
2レグ目 9/17(土) CA975 PEK
23:30
SIN
5:45
6:15 2,791
3,488
3,888
Boeing 767-300
シンガポールでの滞在時間:18時間30分
3レグ目 9/19(月) CA970 SIN
0:15
PEK
6:10
5:55 2,791
3,488
3,888
Boeing 777-200
4レグ目 9/19(月) CA1501 PEK
8:30
SHA
10:40
2:10 676
845
1,245
Boeing 777-200
上海での滞在時間:6時間35分
5レグ目 9/19(月) CA163 PVG
17:15
KIX
20:15
2:00 831
1,038
1,438
Boeing 737-800
合  計  (後日談) 19:40 8,181
10,224
12,224
参考:運賃100,000円+税金・サーチャージ16,580円=116,580円(9.54円/PP)

前史:CAのCでSIN修行を決意するまで

 昔々は「飛行機に50回乗れば上級会員」という制度があったため、近距離路線(羽田−大島−八丈島とか、福岡−対馬とか)を1日に何往復もする人々がいたそうですが、いろいろと問題もあり(本当に必要な人が乗れない、ずるずると遅れてしまう…)、ANAではこの制度は数年前になくなり、1年(暦年)に50,000PP以上(PP:プレミアムポイント。まあ、マイルとほぼ同じものと考えて結構です)という条件のみになっています。とにかく距離を稼がなければならないわけです。私は「なんちゃって世界一周」で42,000PPを獲得予定なので、あと8,000PP稼げばいいことになります。ところが、これが普通に飛行機を乗っているだけではなかなか稼げないポイントなのです。なんせ東京・大阪普通片道運賃で1,000PP弱ですから…。

 いろいろと調べたところ、もともと飛行機の便が多く、距離当たりの単価が安く、日本から0泊2日(!)で行き帰り可能なシンガポールがターゲットになっているようです。有名なものとして「SIN-OKA修行」があり、これは国際線接続の国内線が割引になることを最大限利用して、例えば大阪からシンガポールに行くのに、大阪(ITM or KIX)−沖縄(OKA)−羽田(HND)−シンガポール(SIN)−成田(NRT)−沖縄(OKA)−大阪(ITM or KIX)と大回りして距離とポイントを稼ぐのです。シンガポールも1時間で引き返し。費用対効果が非常に良くANA修行僧の定番のようですが、かなり疲れるようですし、昨今のエコ割&燃油サーチャージ引き上げで相対的なおいしさが減少しているという話も聞きます。
 〔参考〕・ANA:海外乗継割引スペシャルのSINタッチ活用法(by 月イチ海外旅行プランナー)
     ・SFC修行のシンガポール路線の重要性(by 2012年SFCマイル修行)

 そこで出てきたのが、同じスターアライアンスメンバーである中国国際航空(エアーチャイナ:CA)のビジネスクラス(Cクラス)を使ったシンガポール修行。そもそもCAのビジネスクラスは非常に安く(北京経由の東南アジアで10万円)、燃油サーチャージ等も安いので、ANAのエコノミーと大差ない金額になってしまうのです。ビジネス利用主体のため週末でも(3連休でも)高くならず、中国国内線も一定の制限はあるもののくっつけることができます。そして、なんと言ってもビジネスですから、楽さはエコノミーとは比べものにならないとのこと。8月上旬の2chで話題になったのですが、それ以前にもやっていた人はいるようです。今度の世界一周は全てビジネスクラスなので、その前哨戦として乗っておくのも悪くはないかなと。
 〔参考〕・ANA修業〜CA/Cクラス利用のSINタッチ (by 「シニア旅人」の旅情報)
     ・CA-SINタッチの記録(by gh)

 何よりも私が惹かれたのが、この修行行程、全く宿泊しない(=ホテル代が掛からない)にも関わらず、意外と観光が可能だと言うこと。私が選んだコースでは、北京で11時間半、シンガポールで18時間半、上海で6時間半の空き時間があります。もちろん修行効率から言えば悪いのかもしれませんし、出入国や空港から都心へ出るのに係る時間が必ずあるので全てが使えるわけではありませんが、鳥の巣とか水立方とかマーライオンとかマリーナベイサンズとか中国国家館とかリニアモーターカーとかを見てくるぐらいはできそうです。2回目の北京、初めてのシンガポール、3回目の上海。それぞれに楽しみであります。そして、特に中国国家館は10月2日までの限定再々公開。これが最後の決め手で、購入を決意したのでした。
 〔参考〕・中国国家館

 工夫したところと言えば、4レグ目の「PEK-SHA(上海虹橋国際空港)」でしょうか。虹橋空港は上海の元国内線専用空港(今は羽田との間に直行便あり)で、北京・上海間は実は虹橋に着く方がずっと選択肢が多いのです。そしてもちろん、虹橋空港の方が上海市中心街に近い場所にあり、地下鉄も通っていて、観光にも便利です。(ただ、万博会場跡に行くだけであれば、虹橋だろうと浦東だろうと、所要時間に大差ありません。金額は浦東>虹橋ですが。)3回目の街なのである程度の距離感覚みたいなのがないわけではなく、こんなルートをとってみました。純粋な修行僧としては、若干邪道かもしれませんね。


 
インデックス&前史
1日目:KIX-PEK-SIN


海外旅行タイトルページへ

いそべさとしのホームページ Copyright with S.ISOBE(2011-2012)(isobe@isobesatoshi.com)