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神戸人が旅する神戸・その9 (旧トーマス住宅) (神戸市中央区北野町) 神戸の名所中の名所です。神戸在住である私は、いつもは神戸に来たお客さんを案内するのですが、今回は「風見鶏の館すみずみ解説ツアー」に参加して、少しだけ見聞を広げてみました。 |
種別:建築物(異人館) |
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・行き方など 三ノ宮駅から北野坂やハンター坂沿いに、途中のお店などをひやかしつつ、坂道を15分ほど登るのが、最も神戸らしくてよいと思います。歩くのが辛い向きには、シティーループがお薦めですが、人気すぎて積み残しが出る場合も。 |
・周辺 神戸らしいアクセサリーショップやレストランなどが満載。最近は邸宅ウェディングのメッカともなっております。 |
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・料金など 大人300円。隣の萌黄の館との共通券は500円です。 |
これを読まれるのがいつなのか分かりませんが、2009年の5月に、兵庫県・大阪府では新型インフルエンザ騒ぎがありました。空港での機内検疫により水際で食い止めようとしていた新型インフルエンザが、なぜか突然兵庫県内と大阪府内の特定の高校内で大流行していたのです。地域内の全学校が1週間臨時休校となり、「神戸まつり」をはじめとするさまざまな行事・イベントが中止・自粛され、日常生活の中でも常にマスクの着用が事実上義務付けられるなど、日常生活にも大きな影響が出ました。特に深刻な影響が出ているといわれているのが旅行・観光業界で、キャンセルが相次ぎ、観光客数は震災以来の落ち込みと新聞紙上などで取り上げられています。この時点(5/30)では神戸市長による「ひとまず安心宣言」(5/28)も出ており、街でマスクをしている人を見つけること自体が難しくなってきているのですが、一度付いたマイナスイメージは、イメージ産業である観光に致命的なダメージとなっているようです。ならば確認がてら少しだけ観光にも貢献しようということで、神戸随一の観光スポットである風見鶏の館に行ってみました。 土曜日に行ったのですが、午前中は人影もまばらでまるでゴーストタウンのようでした。しかし、午後からは観光客もぼちぼち増えてきており、海外(中国?)の団体さんもいて、決してさびしくはなかったのも事実です。館の案内の方に聞いてみたところ、インフルエンザ騒ぎ以来では今日が最も来場者数が多く、やっと人が戻ってきたと感じているとのことでした。とはいえ、いつもの混雑に比べればまだまだなので、今ならば休日でもゆっくりと風見鶏の館を見学し、六甲牧場のソフトクリームを待ち時間なしで購入することができます。トイレ待ちの列も、スタバの座席待ちの列もありません。ということで、お薦めですのでぜひ今のうちに神戸にお越しください。 ということで、やっと本題ですが、DCに合わせてか、4月〜6月までの土曜日に風見鶏の館館長の岩田隆義氏による「風見鶏の館すみずみ解説ツアー」が行われています。私自身、この風見鶏の館には何度も友人を連れてきており、そこそこに解説はできるようになっていたのですが、やはりちゃんと話を聞いたことがあるわけでもなく、逆にもっと知りたいという思いもあったため、これに参加させてもらいました。この日の2時の回は男性2名、女性1名の3名でした。じっくりとお話を聞くにはいい数です。個々の部屋の説明などは、下の写真解説にほんのちょっとずつではありますが書いていますので省略しますが、大きな話の中で特に興味深かったのは神戸と他の開港地との違いです。 神戸は1958年の日米修好通商条約により5年後の開港が決められたものの、京都に近いということで朝廷の反対もあり、なかなか整備ができません。そうこうしているうちに、1968年に開港となったものの、まだ居留地は出来上がっておらず、十分な住居も用意できなかった。そこで、苦肉の策として、初代兵庫県知事である伊藤博文は「外国人は生田川から宇治川までの間であればどこに住んでも良い」という通知を出したそうです。これは外国人を一定の区域に集めて居住させていた他の開港4港(函館、新潟、横浜、長崎)とは大きな違いで、そのため神戸においては外国人が仕事の場(居留地)と居住の場(北野)を分けるようになり、行き帰りに使った道(トアロード)沿いに外国人相手の店ができたり、農民などの一般の日本人と外国人との直接交流が進んだりといった結果に結び付きました。なるほど、異人館は意外とバラバラの場所にあり、華僑はかなりいろんな場所に散らばっています。それはこういう理由なのだそうです。 この一般住民と外国人との直接の交流が、神戸人のファッションセンスを磨き、今につながっているのではないかとのこと。まあ、そこまでは考えすぎかもしれませんが、この街にはまだまだ知らなくてはいけないことが沢山ありそうです。(2009年5月訪問、2009年5月掲載) |
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| 異人館のみならず、神戸のシンボルともなっている風見鶏。 | 外観はドイツ伝統のゴシックを中心とした重厚な雰囲気。 | 「レナニア(ライン川)」と書いてあり、表札がわりとのこと。 |
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| こちらは本当の表札。「ジトーマス(G.Thomas)」と書いてある。 | 玄関は多少階段を上がったところ。地下にも窓がある。 | 地下には、使用人が常に5,6人ほど住んでいたとのこと。 |
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| 書斎は、アーチの内側がこうもり傘のように見える。 | 清朝の皇帝と皇后の椅子ではないかとのこと。来歴は不明。 | 衝立にも3本爪の龍が彫られており、これも皇族由来とのこと。 |
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| 書斎の手すりにはいかにもアールヌーボーチックな絵画が。 | アールヌーボーの典型例のような取手金具。 | ベルリン製なのでユーゲントスシュティールの方が適切かも。 |
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| 応接間のシャンデリアはアールデコ風。結構な存在感がある。 | 3年前に1つ破損。再現には高度な技術が必要だったらしい。 | 100万円以上のお金がかかったものの、近々、登場予定。 |
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| 居間はダンスパーティーなどもできるように広く取ってある。 | ダンス等の休憩時に使ったスキップフロア。アーチが美しい。 | 当時は観葉植物などが育てられていたベランダ。 |
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| 食堂。壁のギザギザは中世の城館をイメージしている。 | 住宅の中で最も重厚で、ドイツ風が強い部屋とのこと。 | 天井の梁も、ダミーのものも入れてわざと数を増やしている。 |
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| 当時非常に高価だったステンドグラスも2か所使われている。 | 大きな戸棚。地下のキッチンから料理を運ぶリフトもある。 | 上に氷を乗せて、冷蔵庫として使った。トタンが貼ってある。 |
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| ビリヤード台があったため、ライトが他の部屋とだいぶ違う。 | 客用寝室。カーテンと壁紙が合わせてある。 | 風見鶏には魔除けやキリスト教発展などの意味があったとか。 |
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| 名前は朝食の間だが、実際は家族団らんの場だった。 | 2階南側の一番広い部屋が子供部屋となっている。 | 市の財政が傾いたため、集めた人形を売却しているらしい。 |
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| 2階のベランダ。吹きガラスで作った板ガラスも何枚か残る。 | このフックは釣り輪やブランコをぶら下げたとのこと。 | 夫婦の寝室は現在はお土産屋さんになっている。 |
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