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神戸人が旅する神戸・その4 兵庫県立美術館 (神戸市中央区脇浜海岸通) JR灘駅から遠望できる、黒白の、モノリスか墓標かといった不気味な建物。それが、兵庫県立美術館「芸術の館」です。山側と海側で異なった容貌をみせるこの建物を、写真メインで紹介します。 |
種別:博物館・美術館等(美術館) |
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・行き方など 鉄道+徒歩か、バス利用かに、大きく二分される。 鉄道+徒歩の場合は、JR灘駅か阪神岩屋駅から徒歩7〜10分程度。メジャーな手段。 一方、バスはHAT神戸内部まで入ってきてくれるし、三宮からもJR六甲道からも出ている。ただし、30〜1時間に1本と本数が少ないため、事前に時間をチェックしておく必要がある。 いずれも一長一短があり、どちらがいいとも言い切れない。 |
・周辺 西側は住宅や商店が立ち並ぶ「HAT神戸灘の浜」。東側はIHDビルやJICAビルなどが並ぶ「中心街区」。北側には「市立渚中学校」。 |
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私もずっとそう思っていたのですが、以前、安藤忠雄さんの講演&美術館ツアーに参加する機会があり、建築の意図や狙いなどを聞いていると、こういう建築物もありかなと思えてきました。 この美術館は、大きく南北に2分されています。北側(山側)には、この地が鉄工所の跡地であったことから「過去」を象徴する鉄が使われています。そして、南側(海側)には、「未来」を象徴するガラスが多用されているのです。そして、それらを、この地域の代表的な素材である御影石が支えています。さらに、御影石と鉄の外壁には蔦を絡ませており、時とともにその様相が変化することを狙っています。 建物と建物の間はなんとなく暗いのですが、光がきれいに差し込むようになっており、これも訪れる時間や季節によって変化する美術館をイメージしているそうです。被写体としてカメラマンの興味を引くようで、この日も多くの人が撮影をしていました。安藤建築には、やはり、青空がよく似合います。 また、巨大公共建築物としての重厚感も、安藤建築の軽やかさもないところも気になります。なんとなく妥協の産物的なイメージがぬぐい去れないのです。多くの人の目に触れる山側については御影石・鉄で重厚感を出そうとしたのでしょうが、プレハブの上から板を張って立派に見せかける仮設建築物的安っぽさが否めません。震災復興の象徴的イメージの方が先に走ってしまった結果かもしれませんが…。 すばらしいところもたくさんあるけれど、公共建築物としてはちょっと失敗だったかなと思わなくもないです。ともあれ、日本を代表する建築家の建築物を、あてもなくふらふらと彷徨うのは一興ですので、お時間があれば是非。(2008年12月訪問、2009年1月掲載) |
| 搬入口や裏口と間違えそうなメイン入口(北入口)。 | エントランスは真っ暗。心が落ち着くor不安になる? | 開設から6年経ち、だいぶ蔦も這うようになってきた。 |
| 光線の使い方はなんとも美しい。素晴らしい効果。 | 過去を象徴する鉄(金属)と、同素材で作ったベンチ。 | エレベータ内部の壁は刻一刻と色が変わるなど、遊び心も。 |
| ガラスを多用した海側部分。展示室に暖かな光が注ぎ込む。 | 特徴的な大ひさし。「てこの原理」で釣り合いをとっている。 | この海のデッキ付近からは海(運河)を臨むことができる。 |
| 美術館の南側は海に面しており、山側に比べ開放的な作り。 | 大きな特徴の一つ、大階段。建築評論家に不評なところ。 | 海に面して円形劇場もある。使われることがあるのだろうか。 |
| もう一つの特徴が円形テラス。B1階から2階までの吹き抜け。 | 安藤ワールド全開。こういう軽やかさが安藤らしいのだが。 | この曲面のコンクリート施工は非常に苦労したとのこと。 |
| 美術館のため、建物の周囲にも数々の屋外彫刻が点在。 | 震災復興のシンボルという理由により、特別賞を受賞。 | 免震構造であり、建物は周囲の地盤と切り離されている。 |