いそべさとしのホームページ

ペルー・ボリビア23日間 近くて遠くて地球紀行
13日目(10月13日)「二人の旅人たち」

ルート
ウユニ・ホテルダイソン泊−(ランドクルーザー)―ウユニ塩湖ツアー★列車の墓場、コルチャニ、塩採掘現場−ウユニ・プラヤブランカ泊

※凡例: ★入場・体験観光 △外観観光 ◎食事


写真など

ホテルからの光景 ホテルダイソン ホダカツアー
朝起きてみると、窓から見えるのは昨日の舞台・ウユニ駅。誰ひとりいません。ほんと、危ないところだったなあと。海外駅寝はさすがに避けたいです。 ホテルダイソン、お湯がじゃんじゃん出るし、綺麗だし、もうちょっと安かったら戻ってきてからも泊ったのですが。普通に泊れば半額以下みたいですよ。 日本人御用達のホダカツアー(穂高岳旅行社)。歩き方に書いている場所からアベニーダホテル横に移っていました。赤ジャンパーのおばちゃんは健在。
ホダカツアーオフィス内 ウユニ駅で記念写真 ウユニの街
ここでおととい「けんちゃん」で出会ったY氏と遭遇。せっかくなので、塩湖内の塩のホテルで一泊してから2泊3日ツアーに参加することに決定。 出発まで時間があるのでY氏とぶらぶらと。まずは思い出のウユニ駅にて記念撮影。駅名票によれば標高は3,669m。さすがにこの頃は慣れていましたが。 この日は市が立っていたので、彼が飲んだことないという生搾りオレンジジュースを朝食代わりに飲んだり、トリック写真用にサッカーボールを買ったり。
旅行ルート 列車の墓場 実はサングラスが片目
(↑クリックで別ウィンドウにて大きな地図になります)今回の行程。Uyuni - Hotel del Sal (泊)- San Juan(泊) - Laguna Colorada(泊) - Uyuniというコース。 まずは一旦ウユニの街を南側に下がって「列車の墓場」へ。なんでこんなところに打ち捨てられているのか分かりませんが、単に解体するのがめんどくさかった? 蒸気機関車はいい鉄を使っているようで、塩分の多いこの土地でもまだまだ持ちそうな感じ。昔は蒸気を吐いてボリビアの大地を走っていたんだろうな…。
コルチャニの街 精製前(?)の塩 塩の採掘場1
塩湖に行く直前の街、コルチャニで休憩。塩の置物や塩の結晶が名物。つぶれたサングラスの代えを無事購入。あとは、おみやげに塩の結晶を。 コルチャニの街のとおりから一歩裏に入ると、そこには塩の山が。いよいよこれを採掘しているウユニ塩湖に突入します。少しずつ土が白っぽくなってゆき… 塩の採掘場へ。湖を真四角の区画に区切り、1区画に1ずつ塩山を作って乾かしてあります。一見柔らかそうですが、実はセメントのようにガチガチです。
塩の採掘場2 塩の採掘場3 塩の採掘場4
子どももいますが、塩山を崩すだけでも相当の重労働のはず。機械などを使ってもっと効率的に取れないのかなと。 でも、雨季にはまた水が張ってしまうし、こういう採掘方法の方が環境に優しいのは間違いないわけで。 ただ、リチウム開発の話もあり、いつまでこういう光景が続くのかは不明…。貴重な写真になってしまうかも。
塩のホテル1 塩のホテル2 塩のホテル3
採掘場からしばらく走ると、真っ白な中にぽつんと1棟の建物が見えてきます。塩のホテルHotel Playa Blancaです。 ここが今日の宿泊地。宿泊する僕とY氏はここでランクルともお別れ。明日のお昼まで放置プレーとなります。 ホテル横にある世界各国の旗。あまりに風が強すぎて、どんどん旗が右側から欠けていってしまうそうです。
塩のホテル4 塩のホテル5 塩のホテル6
塩のホテルの内部。テーブルも椅子も全て塩でできています。 昼間はランチ会場となる談話室(?)。観光客が来ない時間は2人じめでした。 宿泊室。ベットも塩製ですが、マットレスがあるので特に問題はなかったです。
塩湖散策1 塩湖散策2 塩湖散策3
彼が西に向かったので、僕は南に向かってみました。 まるで飛行機で雲の上に出た時のようです。実は固くて痛いんですが(笑)。 稀ですが、穴が開いて水が見える場所があります。湖ですから。
塩湖散策4 塩湖散策5 塩湖散策6
亀の甲の盛り上がった部分の塩は、手でもパリパリと剥ぎ取れます。 ホテルに戻ってみると、また新しい観光客が訪問しているようです。 ウユニで買ったサッカーボールで、日本対ボリビアのサッカー試合中(笑)。
塩湖トリック写真1 塩湖トリック写真2 塩湖を行くトラック
ウユニ恒例トリック写真。ボールを使ったこのパターンはあまり見ないかも。 片目のサングラスもこうやって使ってみました。こびと気分? 塩湖は意外とトラックも通って行きます。生活の道でもあるようです。
塩湖夕景1 塩湖夕景2 塩湖夕景3
遊んだり、談話室で書きものをしているうちに、徐々に日も暮れてきて。 観光客もいなくなった夕方の塩のホテル。ただ風の音だけがします。 ただ自分の影だけが、塩湖にまっすぐに伸びています。
塩湖夕景4 塩湖夕景5 塩湖夕景6
雲が出てきて心配したのですが、日の入りもしっかり見ることができました。 むしろ沈んだ後の光景の方が美しかったかも。寒さも急に来ますが。 こうしてウユニ塩湖に夜は訪れました。


旅のメモから

・なんとか野宿を免れた興奮もあり、しっかり寝たような寝ていないような。まずは、ウユニ塩湖ツアーを申し込まないと始まらない、ということで町へ。ところが、聞いていた「ホダカツアー」が見つからない。町をぐるっと一周探しまわり、最後の最後にホテルダイソンの真正面にあることを発見。無駄足を踏んだものの、これで町がある程度わかったので良しとしましょう。
・ホダカツアーに入ると、なんと一番ホテルで一緒だったY氏と遭遇。彼は、塩のホテルに泊る1泊2日ツアーを申し込んだとのこと。僕は塩湖からボリビア南部の湖を回る2泊3日ツアーに申し込む予定だったものの、塩湖を満喫できる塩のホテル宿泊もいいなあと思っていたところ。ただ、ここで塩のホテルに泊ると、後ろの日程がかなりギツギツになるのは否めない。さんざん迷った挙句、迷ったなら行くべしということで、塩のホテル1泊+2泊3日ツアーに決定。3泊4日で980ボリ。多少高い気はしたものの、違う旅行社にする気もなかったので即決。
・ウユニの街で、色々と買い込んで出発。列車の墓場を見たあと、何か変だと気が付く。なんとサングラスの片目がない!レンズだけが外れてしまってました。このサングラス、富山で雪の大谷に行くために100円ショップで購入したもの。やはり100円ショップ商品では耐久性に限界があったか…。しかし、ここから先、ウユニ塩湖でサングラスは必需品。しかし、もうウユニの町には戻れない。正直焦りました。
・普通なら塩製品を購入することが目的のコルチャニの街でサングラスを探しまわることに。と、ちょっと大きめのお土産屋さんの片隅に、すっかりほこりをかぶってはいるものの、使えそうなサングラスを発見。値段を聞いたところ20ボリとのこと。即購入しました。いやぁ、救われました。
・その後、塩の採掘場を経て、塩のホテルへ。文章にはしにくいので写真を見ていただければよいのですが、本当に日本ではありえない景色です。彼は西へ向かったので、僕は南へ(これが、小学校の教科書に載っていた駅員のお話、「三人の旅人たち」のようだなあと思っていたのです)。最初は人の形をしていたものが、徐々に点になり、それすらも見えなくなる。塩のホテルも、いつの間にか小さな点になってしまう。周囲には何もなく、ただ塩とその上を吹き抜ける風だけ。ここで生きているのは自分だけ、この景色をたった一人で独り占めできる。そんな経験ができるのは塩のホテルに泊った人だけの特権。ちょっと日程的に無理したけど、よかったなと。
・蛇足ですが、塩のホテルHotel Playa Blancaの情報だけ。塩湖のど真ん中に立っているのはこのホテルのみで、他のLuna SaladaやCristal Samanaは塩湖そばではあるものの、地面が白い場所に行くには結構歩く必要があるそうです。 Playa Blancaは本当に塩湖の中ですから、朝晩であろうと、夜であろうと、(遭難さえしなければ)幾らでも出入り自由です。ただ、塩湖の中ということで様々な制約があるようで、シャワーがないのはもちろんのこと、トイレは汲んである水をすくって洗う、電気がないのでろうそく対応、暖房もありません。料理は、私が泊った時はトマト味のパスタとジャガイモのスープで、それなりに美味しかったですが決して豪華ではありません。名前はHotelですが、設備のほとんどない山小屋に泊りに行くぐらいの感覚の方がよさそうです。(ちなみに、私のつたない英語力&片言程度のスペイン語力での理解なのですが、そもそもこの場所にホテルがあること自体が既存不適格で、既得権的に小屋ということでなんとか営業しているそうな。なので、あまり正面切って宿泊募集だの改修だのができない模様。ただ、日本人観光客には(某ガイドブックでの記述もあって)大人気なので、日本人観光客が多いホダカツアーのおばちゃんはここに予約を入れる手段を持っている模様。そのうち営業できなくなるor少なくとも宿泊受け入れはしなくなる可能性は高そうに見えました。)
・それでも、塩湖が素晴らしいのはもちろんなのですが、ろうそくの火がもたらす暖かさを感じたり、静電気が青白く光るのを発見したり。一生に一度ぐらいは、こんな宿泊もいいかもしれません。
今日の泊まりは「Hotel Playa Blanca(ウユニ塩湖内)」


今日のお買いもの(1ボリビアーノ≒11円)

前日のこり 1,113ボリビアーノ(以下、「ボリ」と省略。)
別途、ATMから出金 1,000ボリビアーノ → 合計 2,113ボリビアーノ

・ホテルダイソン宿泊料 260ボリ
・ウユニツアー(3泊4日) 980ボリ
・生オレンジジュース(市場で) 4ボリ
・ミネラルウォーター大×3本 18ボリ
・ボリビアワイン 30ボリ
・クラッカー 12ボリ
・コルチャニ有料トイレ 2ボリ
・サングラス 20ボリ
・塩の結晶 2ボリ
合計 1,328ボリ のこり785ボリ →のはずが、なぜか806ボリ(どこか間違えていますね…スミマセン)


ペルー・ボリビア23日間 近くて遠くて地球紀行 14日目へ
ペルー・ボリビア23日間 近くて遠くて地球紀行 タイトルページへ

いそべさとしのホームページ Copyright with S.ISOBE(2011)(isobe@isobesatoshi.com)