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66 釜山&光州ビエンナーレ 2026.9.10-13
その2 9/11 釜山ビエンナーレ
東横イン釜山西面‐(徒歩)-西面-(地下鉄)-南浦-(バス)-旧釜山南高校-(バス)-Space OneZ-(バス)-チャガルチ・BIFF広場-(地下鉄)-下端-(バス)-釜山市現代美術館-(バス)-沙上・釜山西部バスターミナル-(高速バス優等)-光州・Uスクエアー(タクシー)-パレス観光ホテル
釜山ビエンナーレ、かなり良かったです。強度のある作品が多かったのは韓国ならではかな。韓国や東南アジアのアーティスト中心でしたが、きっちりと芯を作っている感じ。
そして、何とか見終わって、馴染みのある釜山西部(沙上)バスターミナルから光州に向かいます!
(※旅行当時のFacebookアルバム投稿を2026.9再構成)
釜山ビエンナーレは3会場。まずは1会場目の旧・釜山南高等学校(Former Busan Nam High School)。2026年初めに学校が移転して空いた校舎を、今回の釜山ビエンナーレがそのまま会場として利用しています。
Bhenji Ra(ベンジ・ラ/ベンジー・ラー)《Learning to Dance in Flames》
なぜか不思議に見入ってしまいました。フィリピン系オーストラリア人、トランスジェンダーという出自が見え隠れするからかもしれません。
なぜか不思議に見入ってしまいました。フィリピン系オーストラリア人、トランスジェンダーという出自が見え隠れするからかもしれません。
白賢珠(백현주/Heaven Baek)《Grass-Grown Corpse Over the Sea and the Mountains》
日本の戦時歌謡 「海ゆかば」 の歌詞をもとに、どこかポップに、でもかなり重いテーマを扱っています。こういう重い作品も結構ありました。
日本の戦時歌謡 「海ゆかば」 の歌詞をもとに、どこかポップに、でもかなり重いテーマを扱っています。こういう重い作品も結構ありました。
林民郁(임민욱/Minouk Lim)《The Singing Hermit》/「노래하는 은자(歌う隠者)」
意外とこういう歴史って忘れられがちなんですよね。そしてアーカイブしているだけではダメで、それをどう活用していくのか。かなり重い問いかけをあくまでもポップに表現します。
意外とこういう歴史って忘れられがちなんですよね。そしてアーカイブしているだけではダメで、それをどう活用していくのか。かなり重い問いかけをあくまでもポップに表現します。
Aliaskar Abarkas(アリアスカール・アバカス)《주문(呪文/Spell)》、2026
地域住民のワークショップで作られた巨大な「図形譜」。美しい釜山の海を借景に、どんな呪文をかけたのでしょうか。あるいはかけたかったのでしょうか。
地域住民のワークショップで作られた巨大な「図形譜」。美しい釜山の海を借景に、どんな呪文をかけたのでしょうか。あるいはかけたかったのでしょうか。
Nkisi(ウンキシ)《Anomaly Index: Paracoustic Altar(異常指数:パラアコースティック・アルター)》
まさに、アルター(祭壇)。ワックス・シリンダーはその中に音や記憶を含有しているけど、こうやってその場にあるだけでは何の役にも立たたない。この作品が校舎の一番上にあるのはなんだか示唆的だなあと感じました。
まさに、アルター(祭壇)。ワックス・シリンダーはその中に音や記憶を含有しているけど、こうやってその場にあるだけでは何の役にも立たたない。この作品が校舎の一番上にあるのはなんだか示唆的だなあと感じました。
朴賢成(박현성/Hyunsung Park)《We Were Trembling as If in Cold Water》
高校の食堂跡を使った作品。かつて多くの人に食事を供給していた場所を、身体の巨大な代謝器官に見立てて表現しています。 役割を終え、死んだはずの場所に、もう一度、水と音を循環させる。 しかし、その循環ですら永続するものではありません。いずれは止まり、また静寂に戻っていく。 生命の有限性、諸行無常、盛者必衰の理を、観念としてではなく、身体的・感覚的に容赦なく突き付けてくる作品でした。
高校の食堂跡を使った作品。かつて多くの人に食事を供給していた場所を、身体の巨大な代謝器官に見立てて表現しています。 役割を終え、死んだはずの場所に、もう一度、水と音を循環させる。 しかし、その循環ですら永続するものではありません。いずれは止まり、また静寂に戻っていく。 生命の有限性、諸行無常、盛者必衰の理を、観念としてではなく、身体的・感覚的に容赦なく突き付けてくる作品でした。
Julien Creuzet(ジュリアン・クルーゼ)《ZUMBI ZUMBI ETERNO》
7台の車が色鮮やかな布でくるまれ、中央では海中を思わせる映像が流れている。ハイチのヴードゥーの世界観や、奴隷制に抵抗したズンビ・ドス・パルマレスの記憶などが重ねられた作品とのこと。正直なところ、かなり奇妙で、すぐには意味をつかめませんでした。ただ、布に包まれた車が止まっているような今にも動き出しそうな、不思議な魅力がある。よく分からないまま、なぜか強く引かれてしまう作品でした。
7台の車が色鮮やかな布でくるまれ、中央では海中を思わせる映像が流れている。ハイチのヴードゥーの世界観や、奴隷制に抵抗したズンビ・ドス・パルマレスの記憶などが重ねられた作品とのこと。正直なところ、かなり奇妙で、すぐには意味をつかめませんでした。ただ、布に包まれた車が止まっているような今にも動き出しそうな、不思議な魅力がある。よく分からないまま、なぜか強く引かれてしまう作品でした。
Brahim Tall《The Choir of Dissonance: The Creation of the Sea》
大量のスピーカーからいろんな声が聞こえてきます。それが和音のようになったり不協和尾になったりして、不思議な世界が音の繰り広げられます。こうやって写真にしたら単なる海辺沿いの昼間の景色なのに。目で見るのではなく身体で聞く作品。そして、今回のビエンナーレのテーマ「Dissident Chorus(不協和の合唱)」に最も素直に取り組んだ作品とも言えそうです。
大量のスピーカーからいろんな声が聞こえてきます。それが和音のようになったり不協和尾になったりして、不思議な世界が音の繰り広げられます。こうやって写真にしたら単なる海辺沿いの昼間の景色なのに。目で見るのではなく身体で聞く作品。そして、今回のビエンナーレのテーマ「Dissident Chorus(不協和の合唱)」に最も素直に取り組んだ作品とも言えそうです。
Jota Mombaça《drowning is not a poem, but it’s not a poem either》
海の中感が強い作品。地元の女声合唱団とのワークショップで収録された声が使われています。入口もすごく狭いところに入っていきます。そして、奥の扉から薄く日光が差し込んできているところも逆に幻想的で、暗い海の底から現実の世界をのぞき込んでいるようにも感じられます。
海の中感が強い作品。地元の女声合唱団とのワークショップで収録された声が使われています。入口もすごく狭いところに入っていきます。そして、奥の扉から薄く日光が差し込んできているところも逆に幻想的で、暗い海の底から現実の世界をのぞき込んでいるようにも感じられます。
Tanat Teeradakorn 《Memory Threshold: Chaos Resonance》
政治的な歌がなるスピーカーやTシャツがポップにつられています。その時は切実であったであろう主張やプロパガンダも徐々に商業化されていき、ポップな土産物へと変質してしまうのでしょうか。もちろん、そのこと自体は悪いことではない気もするし、日本とか東アジアはそういう方向性なのかもしれませんが。
政治的な歌がなるスピーカーやTシャツがポップにつられています。その時は切実であったであろう主張やプロパガンダも徐々に商業化されていき、ポップな土産物へと変質してしまうのでしょうか。もちろん、そのこと自体は悪いことではない気もするし、日本とか東アジアはそういう方向性なのかもしれませんが。
Sungil Ryu《TEN THOUSAND DREAMS》
韓国社会が「夢」をどう追いかけてきたのかを扱った作品。遠くから見ると若者たちに見えるけど、近くで見ると手足はまるで老人のよう。そして、明るいように見えつつかなり暗い表情。夢を追うことが希望ではなく、強制されるようになった社会の成れの果てを感じます。
韓国社会が「夢」をどう追いかけてきたのかを扱った作品。遠くから見ると若者たちに見えるけど、近くで見ると手足はまるで老人のよう。そして、明るいように見えつつかなり暗い表情。夢を追うことが希望ではなく、強制されるようになった社会の成れの果てを感じます。
Tianzhuo Chen(ティエンジュオ・チェン)《Ocean Cage》
巨大なクジラのバルーンとクジラの骨と竹棒と。巨大さでやはり今回の釜山ビエンナーレの代表的な作品。テーマとどう関わっているのかはちょっとわからないけど。
巨大なクジラのバルーンとクジラの骨と竹棒と。巨大さでやはり今回の釜山ビエンナーレの代表的な作品。テーマとどう関わっているのかはちょっとわからないけど。
Lara Ögel × Guely Morató Loredo 《Depth》
靴を脱いで入る、結構心地よい空間。海の中のような音が響き、さらに足元からは振動も伝わってきます。響いてくるのは、自然の音なのか人工の音なのか。そして、この不思議な造形物も自然のものなのか人工のものなのか。そんなことはどうでもいいほどいろんな境界があいまいになってくる、奇妙に心地よい空間でした。
靴を脱いで入る、結構心地よい空間。海の中のような音が響き、さらに足元からは振動も伝わってきます。響いてくるのは、自然の音なのか人工の音なのか。そして、この不思議な造形物も自然のものなのか人工のものなのか。そんなことはどうでもいいほどいろんな境界があいまいになってくる、奇妙に心地よい空間でした。
Lara Rukh(ララ・ルーク)《Rupak》
この写真からは全くわからないとも思いますが、インドの古典音楽の7拍子のリズムを淡々と図形で示していくだけの作品。でもこれがなかなかに面白い。「音楽を音としてではなく、線・図形・動き・記号として翻訳する」という意味があるそう。確かに楽譜は今の形になるまでにすごい長い経過がありますもんね。
この写真からは全くわからないとも思いますが、インドの古典音楽の7拍子のリズムを淡々と図形で示していくだけの作品。でもこれがなかなかに面白い。「音楽を音としてではなく、線・図形・動き・記号として翻訳する」という意味があるそう。確かに楽譜は今の形になるまでにすごい長い経過がありますもんね。
Aliaskar Abarkas《Spell》
旧釜山南高校の校庭にあった作品の縮小版。巨大な楽譜をフューズド・ガラスによる小さな彫刻に変換したもの。spell は「呪文」「まじない」「魔法」 という意味だそう。音楽も呪文でありまじないであり魔法なのかもしれません。
旧釜山南高校の校庭にあった作品の縮小版。巨大な楽譜をフューズド・ガラスによる小さな彫刻に変換したもの。spell は「呪文」「まじない」「魔法」 という意味だそう。音楽も呪文でありまじないであり魔法なのかもしれません。
Dew Kim(デュー・キム)《Act I: The Stage of Blood》
右側だけ故障して止まっていて、動いていませんでした。それが逆に、祭壇のような空間に時間が止まったような感覚を与え、この作品の儀式性というか、まがまがしさを強調しているように感じました。
右側だけ故障して止まっていて、動いていませんでした。それが逆に、祭壇のような空間に時間が止まったような感覚を与え、この作品の儀式性というか、まがまがしさを強調しているように感じました。








