ある別れ

寒いけれど、青空のきれいな日にお別れはやってきた。

君と出会ったのは国体の最中。国体の2週間の間に人生が大きく変わっていた。
そんなことを感じながら、暮れゆくスタジアムでの閉会式を記録に収めた。
夢で始まり夢と終わった加古川の家から見た最後の夕日、これもしっかりと焼きつけた。

2千年前の姿を今に伝えるポンペイにも、ライステラスが広がるバリ島にも行った。
海と同じ高さの海中道路にも、標高2,450メートルの立山室堂にも行った。

今日は本当にいい天気だった。空が大きく写った写真がたくさん残った。
そして最後の1枚に、別れの場となってしまった足湯が写っている。
水没ならぬ温泉没、いろんなところに一緒に旅した君との皮肉な別れだった。

君との2年間は、数多くのものを失い、どこに歩むのか迷っていた。
でも、この2、3カ月、前向きに歩き出すきっかけをたくさん得た気がする。
もう少し一緒にと思っていたが、突然の別れ。これから新しい相棒と歩んでゆく。

2年間、本当にありがとう。そして、ごめんね。君のことはずっと忘れないよ。

加古川の夕日 空の写真 最後の一枚
2008.12.6 いそべさとし

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