番外編:黒部ルート見学会の歩き方

おすすめ


留意点など


出発地比較

 黒部ルート見学会申し込みの際に、出発地を選択しなければなりません。これが悩みどころで、どんどん山を登っていくという真っ当な「欅平出発コース」にするか、倍率の低そうな「黒部ダム出発コース」にするか、はたまた「どちらでもよい」として当選を狙うか、非常に迷ってしまいます。
 私は今回、「どちらでもよい」として「黒部ダム出発コース」に当たりました。やはり「黒部ダム出発コース」のほうが当たりやすいのかもしれません。
 参加するまでは、なんとなく逆だなあと思っていたのですが、行ってみると「黒部ダム出発コース」にもそれなりの利点があることがわかりました。特にインクラインや発電所内での説明が上部軌道の先になること、夏には足の心配をしなくてもよいことは大きな利点だと思います。また、室堂に泊まって、人の少ない室堂を散策するとともに、下から団体が上がってくる前に黒部ダムまでたどり着いてしまうパターンは非常にお勧めです。(みくりが池温泉ならば、さほど高くもないですし、料理もおいしいですよ。)
 下に簡単に比較してみましたので、ご参考まで。

 
黒部ダム出発コース
欅平出発コース
簡単に言うと 下りコース 上りコース
前泊地 信濃大町か室堂
(季節によっては立山駅周辺)
宇奈月温泉
(黒薙温泉、鐘釣温泉も可)
ハイライトは 上部軌道・仙人谷 黒部ダム
黒四見学時間 1時間10分(昼食含む) 40分
インクライン内のビデオ説明 黒四発電所や上部軌道の前 黒四発電所や上部軌道の後
見学会後は 黒部峡谷鉄道を下る。
鐘釣温泉・黒薙温泉への立ち寄りも可能。
立山黒部アルペンルートに入っていくか、
扇沢に抜けるか。
見学会後の交通手段 黒部峡谷鉄道の予約をとってくれるため、帰りの座席の心配をする必要がない。 昼間のまっただ中に着くため、黒部ダムからどちらに行くにも予約団体でいっぱいという危険性あり。
他への立ち寄り 集合時間が遅いため、室堂出発であれば、黒部平や黒部ダムの観光も楽しめる。 集合時間が早く、宇奈月温泉泊の場合、黒薙や鐘釣での途中下車は不可能。
競争倍率 やや低い(2008最高の11/7出発で7.2倍) やや高い(2008最高の8/29出発で11.5倍)
総合評価 黒部ルートのハイライト・上部軌道が最後にくる。インクライン内や発電所内で十分な説明を受けているため、感激もひとしお。 →玄人向け。鉄道マニア向け。 最後に黒部ダムを見て、「やっとここまでたどり着いたか」という感激を味わうことができると思う。放水時はなおさらでは。 →一般向け。


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